東海注目企業の経営者トップリレーインタビュー 「決断」「これから」
株式会社米岡 代表取締役
米岡 賢太郎Kentaro Yoneoka
社長略歴
大学卒業後、証券会社で営業として社会人をスタート。28歳の時に父の病気をきっかけに米岡に入社。15年間営業を中心に会社を牽引し、43歳で社長就任。 就任後は社内改革を行い、既存事業の売上増、新規事業立ち上げに注力し、新しい働き方を提供するプラットフォームの確立に奔走している。

◎経営者の30代

28歳で社長である父の病気がきっかけで想定より早く入社することになった。

入社すると父の会社は、バブル以降売上げは右肩下がりで、売上・利益を上げる努力より、下がった売上げの中で、利益を上げようと努力する体質だったので、後ろ向きの体質に反発して、待ちの姿勢の上司に目もくれず、主体的に、攻めの営業を行ない、売上げを上げ続けた30代だったと今振り返ると思う。

やりたいことが何かとか、やりがいとかいうものを意識することなく、稼がないと、収入が上がらないからやるという結果に集中してきた、結果も伴ったことで、営業としては一定の自信がついた30代でもあったと思います。

◎経営者にとっての決断

入社して15年の43歳で社長に就任し、一番の大きな決断は、これまでのやり方、考え得方との決別を決めた事だと思う。

売上げを伸ばすことではなく、事業を大きくしないといけないと思うようになったときりぼん・徽章の事業だけでは伸びないので、もっと違う発想が必要だと考えるようになったことで、思考が大きく変わったと思います。

 

従来のやり方を変えようとすると、これまでの親族などを中心とした既存社員の反発も強く、改革のために、血の入れ替えを断行し、一気に多くの社員が辞める事態になり、属人的なしくみで運営していたので、仕事ができない危機的な状況にさらされました。

必死でいろいろ考え、りぼん製造も内製の領域を大幅に減らし、外部の内職を使う比率上げるなどしてとにかく仕組み化を徹底し、危機を脱し、さらに生産能力を上げることで会社の成長速度を上げることができました。

ものを売るという発想から、事業を創るという発想に変える決断ができて、今の米岡があると思っています。

◎ミドル世代にこれから期待すること

未来志向のマインドを持っている方と一緒に働きたいと思っています。未来に向かってこれがやりたい、たとえば経営者になりたいとかでもいいのですが、次のステージを見据えられている人は、自立して主体に動ける方だと思っています。

自分で何をするか自分で見つけられる人ですので、仕事のパフォーマンスも高いと思います。社長の役割は、未来志向の人が働きやすい環境を、未来を創る仕事だと思っています。

だからリモートで働くという選択肢も問題なく受け入れる事ができました。

中小企業にとって、優秀な人材獲得のために、どこまでそういう人材に会社が合わせられるかが勝負だと思っています。

企業情報

設立: 1971年9月 本社: 愛知県名古屋市南区
資本金 1,000万円 事業内容: リボン徽章製造・販売、オンライン型業務代行等
葬祭物販維持業
従業員 32名

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